テレワークは通信環境だけ整えてもダメである

1月7日に2回目の緊急事態宣言が発出され、私は再びテレワークとなった。

かろうじてポケットWiFiを所持していたので、通信費用はさておき、条件的にはテレワーク可能と見做されている。

現にポケットWiFiが電波を拾う事ができる場所であれば何処でも業務を行う事ができるわけだが、無論電車の中とか公園のベンチといった場所では、電源も取れないし、そもそも集中ができないので、事実上自宅や喫茶店で仕事をする事になる。

集中できるかどうか、という観点で言えば喫茶店は有効である。物理的に喫茶店に持ち込む事ができる荷物には限りがあり、かつ周りの目もあるため、サボる事ができない。

他方、仕事柄、パソコンでテレビ電話を行う機会が多い。すると喫茶店では色々と不都合が生じるので、結局テレワーク=在宅という事になる。

落ち着いて考えてみれば、外出自粛の文脈でテレワーク要請が出ているのだから、当然といえば当然か。

 

在宅で業務を行う場合は、自宅に執務環境を整えなければならない。業務遂行にあたってクリティカルな通信環境についてはいろいろ配慮があるわけだが、自宅に仕事机がある人ばかりではないし、もしかしたら布団しかない家だってあるかもしれない、ということが全く考慮されていないので、私は日に日に肩が凝ってくるのだ。

恥ずかしながら、作業机や座りやすい椅子は持ち合わせていないのである。

 

緊急事態宣言は2月7日までの予定とされているが、各種報道等を見るに、その期限以降すぐにテレワークが終了するような気はしない。腰を据えてテレワークに慣れていく、あるいは順応していく必要があろう。

この観点から言えば、私の自宅はテレワークに対応していない。たまたまポケットWiFiを持っているだけであり机と椅子をテレワークのために購入しなければならないのだ。

至極当然ながら、そのような家具購入に対する補助などない。完全に持ち出しだ。

 

庶民の味方ニトリで仕事用デスクとワークチェアを調べてみると、合わせて3〜4万円程度する。通信費用が月4000円だとすると10ヶ月分になる。もしかすると超一流企業社員様は会社から支給されたりするのかもしれないが、私にはそんな余裕はないので、購入ボタンを押す事ができていない。これはもう腹を括って買うしかないのだろうか。