携帯通信費を考える【ギガ無制限編】

楽天モバイルが1GB未満0円を設定したアンリミット6のリリースから間もなく1年。当時1年間料金無料キャンペーンを打っていたのに釣られてまんまと契約を交わした私も、来月から楽天モバイルへの支払い義務が発生する。

月額無料なのを良いことにとことん使い倒した結果、今では100GB/月を下らないヘビーユーザーと化してしまった(楽天モバイルとの契約と前後して、PocketWIFIは解約した)。ネット依存に陥った反省はそのうちするとして、この1年で見えてきた楽天モバイルのメリデメを踏まえながら、各社の通信費用をここにまとめたい。

【目次】

4大キャリア(docomo/au/Softbank/楽天モバイル)の料金比較

いずれも容量無制限プラン同士での比較

社名 docomo au Softbank 楽天モバイル
プラン名 5Gギガホプレミア 使い放題MAX5G メリハリ無制限 Rakuten UN-LIMIT VI
月額税込 ¥7,315 ¥7,238 ¥7,238 ¥3,278
テザリング 無制限 30GBまで 30GBまで 無制限
家族割 2回線(-¥550) 2回線(-¥550) 2回線(-¥660) 無し(-¥0)
カード支払い dカード(-¥187) auPay(-¥110) 無し(-¥0) 無し(-¥0)
メアド提供 準備中※

楽天mobileはメアド提供時期を過去2回延期したうえで「準備中」とアナウンスしている

 

都市部なら楽天モバイルでほぼ問題なし

電波が届きにくい場合も

経済的に賢い、コスパの良い選択をするなら、上表のとおり楽天モバイルが他を圧倒する低価格を打ち出しており、キャリアメールが不要であれば迷うことはないだろう。

しかし、山間部や建物内(窓から離れたところ)、地下深くといったところでは電波が弱いという報告があちこちで上がっている。これは楽天モバイル基地局が今まさに増設途中であることだけでなく、割り当てられている電波が700~900MHz帯のいわゆるプラチナバンドではないことも大きな要因となっている。(現行、プラチナバンドは同社以外の3社(docomoauSoftbank)がほぼ独占状態。)

したがって楽天モバイルのWebサイトで公開されている通信エリアの範囲内であっても、建物内の入り組んだところや地下深くでは思うように電波が届かない可能性があるので、そういったところによく行く場合は注意が必要だ。

2021年9月の通信障害を境に感触が変わった気がする

楽天モバイルは2021年9月に大規模な通信障害が発生している。それ以来、突発的かつ一時的に電波が通じなくなることが何度か起こっているように感じる。一時的につながらなくなるのはどの回線でも起こりうる事象であるが、2021年9月まではあまり体感しなかったことから、契約回線の増大にインフラが追い付いていないのではないかと不安になる。

インターネットをしたり動画を見たりといった使い方では特に問題にならないが、例えばPay系決済を行う際にこの障害が発生すると、レジでQRコードがなかなか表示されず渋滞を引き起こしかねない。1回これに出くわすとトラウマになるので、通信の信頼性は非常に重要である。

とはいえ普段使いにおいてストレスは感じない

現に毎月100GB以上の通信を問題無く行い、テザリングによるテレワークやリモート会議への支障は全くない。1年間使って、重箱の隅をつつくことをしたって上述のような事象がたま~に起こるかどうかといったレベルであるから、通信エリア内の人であればぜひ第1位候補としていただきたい。

 

地方や山間部での信頼性を取るならやっぱりdocomo

dカードを持っていないならauSoftbankでも良さそうだが

楽天モバイルを除いた3社の価格差はほとんどない。そのうえで、1回線契約の場合はクレジットカード決済による割引が効いているdocomoauが割引後価格が同額かつSoftbankより安くなる。ちなみに、指定のカードで決済しない場合は、auSoftbankは同額(¥7,238)で、docomo(¥7,315)より77円安い。

社名 docomo au Softbank
プラン名 5Gギガホプレミア 使い放題MAX5G メリハリ無制限
カード払いの場合 ¥7,128 ¥7,128 ¥7,238
テザリング 無制限 30GBまで 30GBまで

docomodカードauはauPAYカードでの決済。Softbankはクレジットカード決済による割引は無し

そのうえで、同じ会社で2回線以上契約すると家族割が適用され、こちらはSoftbankの割引額が大きいため、価格差はなくなる(各社とも¥6,578)。そのほか、家庭の光回線とのセット割もあるにはあるが、その場合は無制限通信を契約しないと思われるので、ここでは割愛する。

テザリング無制限は3社のうちdocomoだけ

auSoftbankは30GB/月の制限がついている。したがって、例えば一人暮らし世帯においてPCやタブレットの通信をテザリングで賄おうとしている場合は、必然的にdocomo一択となる(同じ理由で”都市部”在住なら楽天モバイル一択である)。

 

繋がるなら楽天モバイル、遍く使うならdocomoMVNOとのデュアル契約も追求?

以上のとおり、電波の信頼性をどこまで許容できるのかによって楽天モバイルdocomoかを考えていくのが、ギガ無制限の場合においては一般的なアプローチとなるのではないだろうか。

しかし両者の価格差が約4,000円であることを考慮すると、楽天モバイル回線を契約しつつデュアルsimでdocomoMVNOを契約したほうがトータルで安く上がりそうだ。

後日、容量別の通信費の整理を行いながら、どういった契約が最もスマートかつクレバーなのか、深堀していきたい。

 

 

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