ドリエルがなければヤクルト1000を飲めばいいじゃない

※"案件"でもなんでもありません。

このYahooニュースの記事よろしく、このところバズっているヤクルト1000を入手したので、さっそく飲んでみた。

news.yahoo.co.jp

ヤクルト1000は「ストレス緩和」や「睡眠の質向上」に寄与すると謳われ、半年ほど前からSNSを中心にじわじわと拡散。今や一部のスーパーやコンビニでは品切れ状態が続いており、ヤクルトの自販機(これも数が少ない)や、ヤクルトレディに出ぐわさなければなかなか入手ができない代物になっている。

コンビニを3件もハシゴしてようやく見つけた(某ファミマにて)

なぜヤクルト1000を飲むとストレス緩和や睡眠の質向上が期待できるのか

そもそもヤクルト1000の『1000』とは、(胃酸で殺されずに)生きて腸まで届く乳酸菌として1930年にヤクルトの創業者代田博士により発見・強化培養された乳酸菌シロタ株が1000億個以上含まれた特別なヤクルト飲料を意味する数字で、ヤクルトでは1000のほかにも400(400億個)や200(200億個;普通のヤクルト飲料)といった商品を販売している。

そのためヤクルト1000の効果というものは、より正確に言えば乳酸菌シロタ株がもたらす効果であって、ストレス緩和や睡眠の質向上は、ヤクルト1000ではないヤクルトを飲んだとしても同様に期待できるものと考えられる(ゆえにヤクルト1000がなくとも、普通のヤクルトを5本飲めば同じなのではと思っているのだが、費用対効果や他の値(カロリー等)を考慮すると、やはりヤクルト1000が乳酸菌シロタ株の効率的な摂取という観点からずば抜けているということなのかもしれない)。

さて、ヤクルト公式HPでは、ヤクルト1000を飲むことによって期待できる効果として「ストレス緩和」「睡眠の質向上」を謳っている。その根拠は次のとおりだ。

ストレス緩和の根拠

乳酸菌シロタ株を1000億個含む飲料(≒ヤクルト1000)の継続飲用により、一時的なストレスがかかる状況における①唾液中のコルチゾール(ストレスと受けたときに分泌が増えるホルモン物質)濃度の上昇が抑制され、②ストレス体感調査におけるストレス体感が抑制されたことを、試験前の医学部生を対象に実証。

睡眠の質向上

乳酸菌シロタ株を1000億個含む飲料(≒ヤクルト1000)の継続飲用により、一時的なストレスがかかる状況における①睡眠時間と熟眠度が増加し、②起床時の眠気を示すスコアが改善したことを、上記と同様の医学部生を対象に実証。

Yakult(ヤクルト)1000/Y1000 | TOPより一部改変

 

もちろん、ヤクルト本来の役割でもある腸内環境の改善も加わり、現代人のお悩み3点セットがこれ1本で解消されますということになっている。

実際、ヤクルト1000を飲むと布団に入ってからの身体の落ち着きが飲まないときに比べて大きく改善したような気がしたし、目覚めも悪くないように思えたので、私のような不摂生からしてみると黄金の一滴のような魔法の飲料のようであった。

プラシーボ効果なのではないか?(継続飲用が不可欠)

と書いておきつつ、今一度ヤクルトの公式HPを見ると継続飲用により期待できる効果とあることから、本当は飲んだその日から突然身体がが落ち着いたり、目覚めが改善されるということではないようだ。無論飲まないよりも多少は”マシ”になるとおよそ想定されるので、そうした部分的な効果が認められたということかもしれないが、現にこの1本以降、店頭で見る機会がないので継続飲用しようにもできないというもどかしい状況が続いている。

ヤクルトHPに「購入はこちら」というボタンがあったので、ネット販売でもやっているのかと思えば、当然ながらお届けはヤクルトレディ経由となるので、勤め先が超絶ブラックで家にほとんどいない人や、対人恐怖症患者の諸兄にはなかなかハードルが高いと思われる。

コンビニやスーパーにないとするとヤクルト自販機を探すことに自然体なるわけで、ほかの人も同じことを考えているのか、実踏調査を行っているブログを発見したので、ぜひそちらを参照されたい。

shibukichi.net

▲ヤクルト自販機だけでなくJR東日本のプラスアキュア自販機(黄色い自販機)でも取り扱いがあるそう。

 

また、神奈川県東部エリアにお住まいであれば、ヤクルトの公式HPがヤクルト自販機のある駅を公表しているので、あわせて参照されたい。

www.kanagawatobu-yakult.co.jp

 

 

結局のところ、ヤクルト1000を買うよりもドリエルを買うほうが”簡単"かつ"手っ取り早い"ため、まさしく「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」状態である。