北国こそ寒い時期に行くべきだという信念により、北海道島最北端の稚内は宗谷岬へ行ってきました。
稚内行きの飛行機は1日1便
羽田空港を10時過ぎに離陸する全日空便は、稚内空港到着後、そのまま羽田空港に折り返します。
暮れのある日、搭乗率は6〜7割だろうかという機内は、飛行機といえばぎゅうぎゅう詰めのLCCばかり乗っている私の物差しで言うところのガラガラ状態で羽田空港を離陸しました。
国内線としては長めの2時間弱の飛行時間で、日本最北の空港、稚内空港を目指します。
羽田空港を北に向かって離陸すると、この日の飛行機は右(千葉)方向に急旋回しながら高度を上げていきます。
飛び始めてから40分くらいでしょうか、福島と宮城の県境を通り過ぎるくらいから、地上には雪が積もり始め、空には次第に雲が増え、景色は全く見えなくなりました。
荒涼とした大地と海
着陸態勢に入り30分くらいすると、雲の下に出て、再び景色を眺めることが叶います。
ここは北海道島の最北の地。最後に目にした東北地方の田舎とは比べられない、なんにもない丘陵地帯や荒波が、大自然を感じさせます。
始めて稚内空港に来てわかったのですが、ランウェイは海のすぐ近くにあって、海風の影響を直に受けそうなところ、平気で離着陸をする飛行機に感動しました。
機内から眺めた荒波から想像はできていましたが、空港から一歩外に出れば冷たい強風が体を痛めつけます。
レンタカーを借りるのも一苦労。強風のおかげで車のドアが非常に重たかったです。
日本最北端を踏む
「最北端」でいいじゃない
北方領土を除いた日本の領土で最北となる宗谷岬は、空港から車で30〜40分程度。距離の割には、信号機は数えるほどしか無く、極めて快適なドライブが楽しめます。風が弱ければもっと快適でした。
道路は海岸線の際を通っていて、かつ防波堤のない箇所もあるため、道のすぐ横まで砂浜、なんてことはザラです。ただし海に入ったら最後、即刻体調を崩しそうなのでお勧めできません。
稚内は想像より都会
宗谷岬のある北海道の北端エリアを宗谷地区と呼ぶそうですが、その宗谷地区の中心となるのが稚内です。
日本全国の鉄道路線図をご覧になったことがある方ならご存知のこと、稚内駅は日本最北の駅で、そこに至る宗谷本線といえば超弩級の赤字ローカル線です。
ところが、そんな末端終点駅という勝手なイメージとは裏腹に、ロードサイドのお店があったり、シティホテルがあったり、近年のビジホ界でTOPを走るドーミーインが建っていたりと、下手な都市より住みやすそうな感じでした。
気候についても調べてみたら、北海道内においては案外温暖(海流の影響)で、海風により積雪も厳しくはないようです。
とはいえ本州の人間にとって冬の稚内の寒さは強烈でしたので、次行くとしたら、ケチらずに厚手のジャンパーを購入しようと思いました。