東京から西日本へ移動するときに選ばれる交通手段は、距離が近ければ新幹線の、逆に遠くなれば飛行機の比率が高くなっているそうで、その境目(新幹線と飛行機の利用比率が概ね50:50になるところ)はG7サミットの開催都市でもある広島だそうです。
新幹線と飛行機の利用比率が拮抗する広島までは、東京から新幹線でおよそ4時間なので、新幹線が飛行機に対して優位性を出せる時間距離は約4時間と言われています。一部では「4時間の壁」とも呼ばれています。
他方で、移動にせよ何にせよ費用対効果の捉え方は人によってまた目的によって異なります。特に成田空港にアクセスしやすい場合は、コスパに優れた乗り物であるLCCの利用が最適な場合も多く、現に使い勝手の良い早朝や午前便はほぼ全ての便が満席状態とのこと。
しかしながら成田発着の国内線LCCは、関空や四国地方あるいは九州沖縄地方を結んでおり、その中間に位置する中国地方発着の設定は本日現在見当たりません。
そこでお勧めしたいのは、関空から高速船に乗り神戸空港を経由して三ノ宮へアクセスする方法です(三ノ宮からは15分間隔の新快速で姫路まで5駅です。また新神戸駅まで地下鉄で1駅です)。関空から神戸方面は鉄道利用またはバス利用が可能ですが、混雑したり時間が読めなかったりと一長一短です。しかし高速船は座席数も十分過ぎるほどあり、また海上は渋滞もなく、安定的にまたゆとりをもって利用することができます。
神戸空港からはポートライナーという新交通システムにほぼ必ず座って三宮駅まで移動ができ、乗船券売り場でポートライナーも含む割引チケットを購入すれば、1,800円で楽に移動することができます。
難点としては、高速船の運行頻度が1時間間隔なので、LCCの関空到着時刻によっては待ち時間が長くなります。ただし、およそ早朝に成田空港を出発していることを考慮すれば、関空でちょっとしたモーニングブレイクをとる時間と捉えることもできるので、私はあまり不便に感じません。
さて、所要時間ですが、成田空港から三宮駅までおよそ3時間30分くらいかかります。新幹線利用の方が短時間で到達する方が多いと思いますが、時期によってはチケット代が1万円を大きく下回ることもあるので、関東地方(特に千葉県)から播磨、中国地方へお出かけの際も、LCC関空便の利用を選択肢に入れて、旅先で使えるお金を増やしてみては如何でしょうか!?