イブニングライナー(400円)で快適な暮らしを手に入れる

先日、京成線のイブニングライナーで乗車しました。
快適な座席に座りながら満員電車を追い抜いていく優越感にたまらなく感動したので、今回はそんな通勤ライナー事情をざっくりとまとめていきたいと思います。

通勤の快適性は非常に重要

物の価値を測る際に重要なバロメータとなる値段。
一人暮らしをしたことがある方はご存知かもしれませんが、
同じような物件、同じようなエリアだとしても、駅によって家賃が異なるということがままあります。
ではどういう駅の物件の家賃が高い傾向にあるのか。
だいたいこんな感じだと思います。
ターミナル駅までの所要時間が短い駅
②特急や快速等の優等列車停車駅
③複数路線を利用できる駅
④朝の通勤時間帯に始発列車が多く設定される駅

東急目黒線を例に取れば、
①は不動前駅、②は武蔵小山駅、③は大岡山駅、④は奥沢駅が概ね該当します。
したがって西小山駅洗足駅は場所の割に家賃は安めですので、逆に狙い目となります。

話が逸れましたが、近年、特に若い世代が居住地を決めるにあたっては、
街のレベル(緑やお店等の充実や行政サービスetc...)だけで無く、対東京通勤の快適性も大きな判断材料となっているという話をよく聞きます。
昔は、街の格のようなものが重視されていた結果、世田谷や田園調布、概ね山手線の西側エリアが人気の居住エリアとなっていました。
ところが、武蔵小杉に林立する高層タワーマンションが物語るように、
現代では名を捨てて身を取るというか、よくわからない格よりも、実効性のある交通利便性を重視する方向にシフトしているようです。
言ってみれば世帯住居の場所を、一人暮らしアパートと同じような判断基準で決めているという感じでしょうか。

近年では私鉄各社が快適な通勤を謳っている


最近ではTJライナー東武鉄道)や京王ライナー(京王電鉄)など、ロングシートとしてもクロスシートとしても運用ができる車両を開発しており、一口にライナーと言っても専用の車両を当てる会社と、そうでない会社に分かれてきていますが、一応今のところライナーといえばクロスシートという概念が保たれており、その発展系はまだ現れていません。
他方、昨今では東急エリアから渋谷に向かう高級通勤バスなるものが登場しているようです。
trafficnews.jp

いずれにせよ街として快適な通勤ができる環境をいかに住民に提供していくかが重要になっていくものと思われますので、今後は鉄道会社だけでなく、バス会社や都市計画屋さんにも足を踏み入れてほしいと思います。

是非快適な通勤を!

ここでは料金の比較をしませんが、概ね数百円で乗車可能な通勤ライナー。
始発駅以外にいかに着席サービスを提供するのか、沿線住民の定着に関わる問題だけに、関東の大手私鉄ではしのぎを削っています。
鉄道の利用だけに留まらず、住居の購入にも大いに影響する"着席"という概念に注目しながら、明日は通勤ライナーで座って快適に出勤してみませんか?